日本針穴写真協会 2012年1月29日(日)例会・新年会ご報告


日    時: 1月29日(日) 14:30〜17:00
場    所: 神楽坂トワイシア ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 10名(会員名 理事名) 田所美惠子 中島正己 松上興司 岡本宏 水口洋一郎

 今回の例会は、今年初めての顔合わせということもあり新年会も兼ねて開催しました。例会に先立つ理事会から参加していた理事5名に加え、会員5名をお迎えして、作品やカメラを披露しながら様々な情報交換を行いました。
 最初に、Eさんから、ご自身が関係する別の会の仲間から針穴写真展を中心としたイベントにJPPSが協力してくれるかどうかという打診があり、より詳細な提案がなされた折りに前向きにご協力するとお約束しました。
 また、今回最後の挑戦となる富士フォトチャレンジに参加を希望されている2名の会員がこの日、作品を持ち寄り、例会参加者全員で観賞しながら、それぞれ4枚ずつセレクトしました。お一人は昨年のワークショップに初参加されたばかりのMiさんで、東京スカイツリー周辺の風景をカラーで撮った写真。やはり昨年から会員になったNさんも上海と蘇州を取材したカラー写真で初挑戦します。おふたりのおかげでフォトチャレンジの参加者が総勢8名になり、正式に申込みをすることとなりました。
 メルマガでもお知らせしている通り、Sさんからは個展「針穴から見た桜・曼朱沙華・紅葉」の案内状を頂きました。(2月14日〜26日、カフェ・ド・ちゃぁみぃ ミニギャラリー)
 前回に引き続き出席されたKさんは、今回は神楽坂の風景をお持ちいただきました。カラー写真のほうはレンズ付きカメラで予め取材をし、別の日に再訪して針穴カメラで本撮影をするという、とても手間閑をかけたやり方で、レンズの写真と比べるとソフトな描写がはっきりと分かります。モノクロのほうは、レンズで撮ったのかと思うほど非常にシャープな写真に仕上がっています。実際に使用した手作りのブローニーサイズカメラ(焦点距離28mmと38mm)2台を披露してくれました。
 Oさんは、チョコレートが入っていた鉄製のミニ缶をカメラに仕立て、カットした印画紙を入れて撮影。マルボローのケースで外側を覆って本体の光漏れを防いだものです。シャッターはマグネット。
 Nさんは、前回の例会で披露してくれた8x10の手作りカメラ(最短60ミリから最長120ミリまでの焦点距離をカバーし、その間のどの位置でもしっかり固定できる)を更に改良し、軽量ながらも専用ホルダーをしっかりと装着することができる金具(手作り)を着けたものを披露しました。
 Tはこれまでモノクロの引伸ばし機(ダースト社)を使い、散光式のヘッドでプリントしてきましたが、フィルターを使っても改善しない濃度の薄いネガをプリントするために集光式のヘッドに付け替えて試した結果改善が見られたので、2枚のプリントを比較しながら見ていただきました。また、フランスの古典技法の会報誌に載っていた長時間露光の作例(35ミリフィルムケースのカメラ、印画紙、180日間の露出!)を紹介しました。
 撮影会やワークショップなどのイベントの後に例会を開催して欲しいというご要望にお応えするために、来年度は6月、9月、12月、3月に開催することになりました。次回例会は少し間が空きますが6月中旬に開催する予定です。皆さまのご参加をお待ちしています。
(田所)
 

     
皆様お疲れ様でした。今年もよろしくお願い申し上げます。