日本針穴写真協会 2011年7月17日(日)例会ご報告


日    時: 7月17日(日) 14:30〜17:00
場    所: 神楽坂トワイシア ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 6名(会員4名 理事2名) 田所美惠子 中島正己


例年より早い梅雨明けで、容赦のない日射しが照りつける中集まった6名が、作品やカメラを前に、様々な意見交換を行いました。その中の一部をご紹介します。
Nさんは、6月8日放映のテレビ朝日の番組「遺留捜査」のスタッフから、「マッチ箱のカメラでも写真は撮れるか?」という質問を受けて、改めて試作したというピンホールカメラを見せてくれました。底に黒のケント紙を張った内箱とピンホールを開けた外箱、そして、遮光性を良くするためとカットしたフィルムを押さえるために手作りした、ベルベット張りの中蓋から出来ています。真っ暗な中で35ミリフィルムをカットするために作った厚紙製のガイドもありました。手札サイズに伸ばしたプリントはかなり鮮明でした。その他に、4x5カメラ用のホルダーに直接穴を開けた多孔式カメラで撮った写真のいろいろなバリエーションを見せてくれました。パターンのように整然と並ぶ写真は、一つ一つのピンホールの大きさが皆同じだからこそできるもので、改めてその技術に感心しました。
Koさんは、今年のWPPDの撮影会で東京スカイツリーを撮った作品を8月の会員展に出品しようと考えていると見せてくれました。カラーの針穴写真は通常ブルーが強くでますが、これは緑色と黄色が基調となっている春を思わせる柔らかな色合いでした。また、JPPSとは別に所属する写真クラブの展覧会のご案内をいただきました。(針穴写真ではありませんが、第9回けんとくらぶ写真展&第7回大伸ばし写真展 http://www.frameman.co.jp/ginza_salon.htmlhttp://www8.plala.or.jp/artc-dot/です)
前回の例会に続き出席されたKaさんは、精力的に都内で撮影を続けています。WPPDの撮影会には欠席でしたが、協会で撮影会をしたあとに、例会でその作品を持ち寄って意見交換したらどうだろうか、というご提案をいただいたので、今後検討したいと思います。
Eさんは、前回の例会で披露して下さった長岡製作所の4x5用の木製カメラに更に改良を加え、超広角で静物(グラス)を撮影したものを見せてくれました。非常にシャープな描写と柔らかな逆光の利用で、被写体の美しさが引き出されていました。
Nさんは、今年の会員展のDMに選ばれた写真のほかに、組み写真を出展するとのことで、組み合わせ方について参加者にアドバイスを求めていました。
その他に、JPPSの活動が「写真道楽館」に紹介された、アサヒカメラ7月号の掲載誌を回覧しました。今回の例会でも、ますます品揃えが少なくなっている銀塩写真の材料が話題に上りました。また、海外で撮影する際の苦労もあります。Tも最近の旅行では、滞在中に現地で自家現像をしてきました。 
次回の例会は同じ場所で10月に開催する予定ですが、秋の撮影会の日程などを考慮して、場合によっては11月開催となる可能性もあります。皆さまのご参加をお待ちしています。(田所)