日本針穴写真協会 2013年3月31日(日)例会ご報告


日    時: 2013年3月31日(日)13:30‐15:00
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 13名(会員 理事名) 会員7名 田所、中島、遠藤(志)、水口、遠藤(優)、根岸

今回は例会を兼ねて、8月の会員展のDM用の写真選びと2014年のJPPS創立10周年記念事業のための実行委員会を同日に開催することになったため、花冷えのあいにくの天候にもかかわらず、会員(6名)と理事(7名)が会場に集い、賑やかな例会となりました。その一部をご紹介します。
前回の例会(12月)で披露できなかった新宿御苑で撮影した写真の紙焼きを持ってきてくださったKaさんは、1月に撮影したという鮮やかな凧屋のカラー写真と菓子缶を細工した印画紙用のカメラも披露。光漏れの心配がない二重構造になっています
Toさんは、EsさんがPEN-EにPEN-E用の針穴レンズを取り付けて撮影していることを知って機材を見せて貰いたいと事前に希望し、実物を例会で見ることができました。ご自身はペンケースカメラを披露。細長いフォーマットの場合の両サイドの光量落ちを解決するには撮影中に「振り振り棒」を使うとよいとアドバイスを受けていました
Saさんが見せてくださった画像も横長のフォーマット(6x9)。ただし、パソコン上で披露したのはSony NEX7で撮影した動画。菜の花が風に揺れる丘の動画は夢でも見ているような不思議な雰囲気です。真鍮をルーターで削り針穴を開けたそうですが、両サイドの光量落ちは、もしかしたら真鍮だと厚みがありすぎるのが原因ではないか、という意見が出ました
久しぶりに出席のMhさんは、針穴写真の柔らかな描写(とくに花びらの輪郭の部分の滲み)を出したいと、事前に大小異なる針穴を使ってデジカメで撮影したものを素材として用意し、後で2枚を重ね合わせるという方法で花やスカイツリーを絵画的なタッチに仕上げています
前回、前々回の例会でもご報告しましたように、ゾーンプレートにすっかりハマってしまったEyさんは、ゾーンプレートの大家Taさん作製の各種ゾーンプレート(フレネル、ガボール、フォトンシーブなど)を使って撮影し、その違いを見比べたいと試行錯誤を続けています。Taさんからはゾーンプレートについて解説をしていただき、また、最先端の天体観測にも使われた複雑なパターンのゾーンプレートと、それを使って撮影された、クレーターがくっきりと映し出された画像を見せていただき、レンズよりもシャープに映るので、ピンホールは今後大復活するでしょうというご意見に、例会の場が大いに盛り上がりました

次回例会は6月に開催予定です。皆さま、お気軽にご参加ください。(田所

皆様お疲れ様でした。