日本針穴写真協会 2013年9月29日(日)例会ご報告


日    時: 2013年9月29日(日)13:30‐15:00
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 10名(会員 理事名) 会員名 田所、中島、松久、遠藤(志)、遠藤(優)、根岸

会員展からはや1ヵ月たち、ようやく秋らしい風を感じるようになった今回の例会。前回と同じように、創立10周年記念写真集発行のための実行委員会の前に、会員(4名)と理事(6名)がいつもの会場に集まりました。その一部をご紹介します
6月に小岩菖蒲園で開催したJPPS撮影会の成果を披露してくれたのはSaさん。今回は動画ではなく、4x5カメラで撮ったハスとショウブが幻想的な雰囲気のモノクロの作品です。レンズボードをうまく改造して針穴の位置(高さ)を変えられるようにし、ファインダー用には2.0ミリ径、撮影用には0.27ミリ径というように使い分けています
Miさんは、今後のプリントに和紙を使用したいと考えているとのことで、友人の手漉きの和紙、フリージアの花の写真をプリントした和紙風のインクジェット紙と普通紙を比較して見せてくれました。和紙風インクジェット紙は、本物の和紙と比べると規則的な表面効果のせいか和紙の風合いとはちょっと様相が異なる感じですが、普通紙よりは滲み感が強調されていて独特の描写になっています。今後はアートエマルジョンを本物の和紙に塗布してプリントしてみたいとのことでしたので、来年の会員展でのお披露目を期待します
Esさんが披露してくれたのは、自分で改造した、あの「リムジン」ホルガ。120のフィルムで4カット撮影できます。改造はそれほど複雑ではなさそうですが、やはり専用の器械があったほうがよさそうで、もし機会があればホルガ専門の改造ワークショップを開いてもらえるといいな、という声が上がりました
Eyさんからは、所属するプロ写真家団体の勉強会+展覧会(今回発表する写真は針穴ではありませんが)「Digitable」の案内がありました。同一被写体をデジタルと銀塩で捉えた場合の違いをデータで発表するそうです。私たちの例会でも必ずといってよいほど毎回話題に上る銀塩vsデジタルですが、Esさん情報に拠れば、iPhone専用アプリでデジタル画像を専用の現像機に送って印画紙に焼き付けるという、まさにアナログ・デジタル融合の機器が目下アメリカで開発中とのことです。しかも動作の指示はパチッと指を鳴らしてというのがマジックショーのよう。テクノロジーがどんどん進歩するかたわらで、印画紙や銀塩に対する愛着が根強いことにも勇気づけられます。
 今回私は比較的最近撮ったパリのモノクロ風景写真3点(回転木馬、ミラボー橋、雪のノートルダム寺院)の手焼きのプリントを披露しました。液温管理や水洗作業が大変でない今の良い季節のうちに暗室作業を楽しむつもりです
次回は12月を予定しています。年末ですので例会後、神楽坂で忘年会をするのもよいでしょう。詳細は11月にお知らせします。是非お気軽にお出かけください。(田所)


皆様お疲れ様でした。