日本針穴写真協会 2016年3月21日(月)例会ご報告


日    時: 2016年3月21日(月)13:30‐15:00
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 11名(会員5名 理事6名:)  遠藤志岐子、遠藤優、中島正己、水口洋一郎、
                  松久秀春、田所美惠子

今年最初の例会は、東京の桜の開花日となった春らしい陽光の中で、会員(5名)と理事(6名)の11名がいつもの会場に集いました。以下、例会の一部をご紹介します。
今回は、東京出張の合間を利用して大阪の会員のNaさんが初めて例会に参加してくださいました。会員同士の交流を深めるためにもっと例会を活用できればと考えていますので、東京以外にお住まいの方の飛び入り参加は大歓迎です。
前回の例会でデジタルHOLGAの発売情報をくださったKoさんが、実際に入手した800万画素のミラーレスを持ってきてくれました。多くのトイデジ同様、モニタなしの小型のものです。その他にピンホールレンズの上にレンズも取り付けられる、ピンクの色も鮮やかな従来のアナログHOLGAも披露してくれました。
ゾーンプレートに魅せられているEyさんは一輪挿しの白百合の大判写真を2枚披露。1枚は0.27o径のピンホール、もう1枚は50oのゾーンプレート(f/42)を付けたデジタルカメラで撮影したもので、両者の描写の違いを比較しました。どちらもボケてはいるものの、それぞれのボケ味にははっきりと違いが見られました。また、ゾーンプレートのほうはディテールがはっきりとしていてコントラストも強く、ピンホールよりも鮮明に感じられます。ゾーンプレートの大家のTaからは、さらにすっきりとさせてコントラストを上げるにはPhotoshop elementsの「カスミトリ」の機能で簡単にできるとの助言がありました。Eyさんはまた、医療器の機械内部のキズを発見する内視鏡カメラ部品として使われている、銅製の板にエッチングで作成したピンホールを見せてくれました。ゾーンプレートにも応用ができないかと、Taさんもいろいろ試案しているとのことです。
Esさんはサイアノプリントに挑戦。古典技法に必要な大判ネガはデジタルで作成。画用紙に塗布する前に美容用ナノスチームで湿らせるという女性ならではの素敵な発想に感心しました。
 
理事のNaさんは4x5ホルダー用の簡易組み立て式カメラを披露。黒色の発砲ポリプロピレン製で完全にフラットにして携帯でき、組み立てると焦点距離35oになります。
Ogさんは最近富士フィルムから発売されたデジタルカメラFujifilm X PRO 2をピンホールのために使用。液晶画面が大きく非常に鮮明な画像が得られるのでデジタルピンホールの撮影に非常に適しています
Saさんは三島のクレマチスの丘でヴァンジーの彫刻を4x5とSonyのデジカメで写した針穴写真を4点見せてくれました。屋外で撮影した2枚は雲が効果的で彫刻のシュールさが際立ちます。
会員による展覧会の案内状2種を配布。一つはEsさんが参加する調布市文化会館のグループ展と、横浜市JIKE STUDIOで開催する私の個展。
例会の後は8月の会員展の案内状に使用する作品6点を選出しました。どうやって撮ったのだろうか?と興味がそそられる写真を数多く拝見、会員展が待ち遠しく感じられます。
次回例会は6月に開催します。大勢の皆さまのご参加をお待ちしています。(田所)
 

会員展DM掲載作品選考会

皆様お疲れ様でした。