日本針穴写真協会 2015年6月14日(日)例会ご報告


日    時: 2015年6月14日(日)14:30‐17:00
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 11名(会員6名 理事5名)  遠藤志岐子、遠藤優、中島正己、松久秀春、田所美惠子

梅雨の中休みの日曜午後、会員(6名)と理事(5名)の11名がいつもの会場に集いました。これまで例会に何度も足を運んでくださった方以外にも今回は2名の初参加があり、和やかで楽しい午後をともに過ごしました。この日ちょうど8月の会員展のDMが上がってきたところで、会員展に向けてこの例会でさらに作品制作に弾みが付くようにと願っています。以下、例会の一部をご紹介します。
Naさんは針穴写真とデジタル写真(レンズ付き)の双方を使い、同じ滝をほぼ同じ画角になるように調節して撮った一組を披露してくれました。Naさんの針穴写真は他の方が撮るものと比べてもかなりシャープな印象ですが、こうして2枚を並べてみると光学の違いによるシャープさと描写の違いは歴然です。このように2枚を一緒に見せると言葉での説明よりも直観的に理解してもらえるからやってみたのだそうです。
初参加のWaさんはゼロ社のカメラを使い6x6フォーマットで撮影してマット紙にカラーで出力した2枚の写真。なかでも黄金に輝くエッフェル塔を中心に捉えた1枚は完璧な構図。もう1枚はマレーシアの数ある島の一つのティオマン島で日没前の夕日を捉えたものです。Saさんは、今回は針穴の動画をパソコン画面で披露。上から下へと滴る水、水の張られた水田の上を流れる風など、被写体は湿り気のある日本の田園風景。音も同時に捉えられていて、シャープ過ぎない映像は夢の中にいるようなどこか懐かしい感じがします。
Ogさんは、デジタルカメラに針穴を取り付けて撮影したものをインクジェットで大伸ばしにして多数見せてくれました。被写体は一週間前の撮影会に参加して撮った水元公園の風景を中心に、石神井公園やミッドタウンで写したもの。その中にはパソコン上で重ねあわせたという写真もありました。画像のフォーマットの比率を3対2に設定したOgさんの映像は、奥へと続く道を縦長に捉えるにも、美しい雲が浮かんだ地平線を横長に捉えるにも効果的です。水元公園の撮影会は心配された雨もなく、くっきりとした雲が浮かぶ撮影日和だったそうで、参加しなかった人からは悔やむ声も。撮影会の企画をたてたEsさんによれば、水元公園は撮影スポットが豊富なので今後また撮影会場として使うかもしれないとのことです。
参加者の中で最年長ながらもっとも精力的に撮影とプリントをこなすKaさん。今回はいつもの6x7のフォーマットを6x4.5に変えました。プリントに無駄な余白がなくなるからというのが理由の一つだそうです。これで捉えたモノクロ写真は大宮公園の陶器市、カラーは新宿御苑です。個人的には今まで通り6x7で渋谷(交差点、玉電)をスナップショットしたものも非常に良かったと思います。
次回例会は9月を予定しています。詳しい日程は8月10日頃にご案内します。まだ参加されたことがない方もこの機会にどうぞお気軽にご参加ください。(田所)


皆様お疲れ様でした。