日本針穴写真協会 2015年9月23日(水)例会ご報告


日    時: 2015年9月23日(水)14:30‐17:00
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 8名(会員5名 理事3名)  遠藤優、中島正己、田所美惠子

シルバーウィーク最終日となる秋分の日の午後、会員(5名)と理事(3名)の8名がいつもの会場に集いテーブルを囲んで和やかで楽しい午後をともに過ごしました。以下、例会の一部をご紹介します。

最初はSaさんのトヨビューの4×5の改造カメラとそのカメラで撮ったモノクロ写真。レンズボードに2つ開口部を設けたターレットをはめ、回転させることで針穴の位置を自由に選択できるもの。2つの開口部にはそれぞれ取り外しできる針穴をマウントしてあり、内側から取り付ける場合と外側から取り付ける場合とで、焦点距離が25o(f/125)と35o(f/170)の違いがでます。2つとも針穴の大きさは0.2mmですが、後方のすりガラスで大凡の構図をより明るくして見るために2oのマウントも用意しています。4×5より少し大きめに伸ばした写真は、上から1/3のところに地平線がありトラクターが1台映っています(35oを選択)。下から2/3の土の部分には芋の葉を手前にしたものと、いが栗を俯瞰で撮影したものがオーバーラップして映っています(25oを選択)。複雑な構成ですが予め頭の中で構図を考えて、光量の少ないところに多重露光するなど工夫をしています。
Ogさんは中古カメラ屋で手に入れたチェキを改造。前面を削り落として平らにし、スライド式シャッターを設けたので焦点距離は20o未満。中野の高層ビルを撮影しました。同じくOgさんが披露してくれたのは、デジカメを改造したカメラで撮った会員展に出品したのと同じ一連の水辺の景色。独特の空気感とボケ具合はピクトリアリズムのような印象です。
Kaさんは相変わらずフィルムカメラですが、色鮮やかなアヤメの風景とキジ猫のカラー写真(ISO100のブローニー6×4.5)を披露。同じアヤメと駐車場の車列は4×5インチのカメラを使ったモノクロ写真。もう一つは、35oフィルムのパーフォレーションを活かした渋谷のスクランブル交差点の画像。Kaさんはできれば交差点の真ん中で撮影をしたいそうです。今世界が注目する場所を針穴で撮って、若者や外国人のセルフィーと対比するのは面白そうですが、ぶつかって転んだりしないようにお気をつけて撮影してください。
奇想天外なカメラを披露したのはNaさんです。8×10カメラの撮影といえば、三脚も含めて重装備を想像しますが、このカメラは重量200グラム程度の折畳式です。薄い黒のアクリルシートを焦点距離60oになるように組み立て、パーマセルテープなどでホルダーの前面に『くっつける』だけ。証拠として勿論このカメラで撮った写真も披露してくれました。
次回例会は、会合の後に忘年会を神楽坂界隈で開催したいと思います。11月最終日曜日、または12月の最初の日曜日のどちらかで予定しています。詳細が決まりましたら追ってご案内します。大勢の皆さまのご参加をお待ちしています。(田所)


皆様お疲れ様でした。