日本針穴写真協会 2014年12月13日(日)例会ご報告


日    時: 2014年12月13日(日)15:15‐17:45
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 8名(会員5名 理事3名:遠藤志岐子、遠藤優、田所美惠子)  

今年最後の例会となる今回は霧雨の降る肌寒い午後、忘年会を例会後に開催するためいつもより1時間ほど後ろにずらしての開始となりました。会員(5名)と理事(3名)の8名がいつもの会場に集いました。以下、例会の一部をご紹介します。

今回は、1週間前に水元公園で撮影会を開催したばかりでしたので、披露された写真の被写体にはその時の公園の風景がたくさんありました。Ogさんの写真は太陽のフレアを入れた風景を縦位置のA4サイズにカラーとモノクロでプリントしたもの。Esさんの写真はフジのベルビアのブローニー2本分(66)と45で撮影した2枚のポジ画像。今回は時間がなくプリントはできなかったそうですが、お天気に恵まれた日の撮影はブルーが美しく、ディテールもくっきりとしていました。Saさんはパノラマ(1:2)仕様の手作りカメラで水辺と林をそれぞれ横位置に捉え、やわらかな描写がキャビネサイズの紙にプリントされています。Saさんはその他に、自宅近くで撮った水たまりのカラーと霧の風景のセピア調モノクロも披露。また、これらの写真を撮った手作りカメラに取り付けるための取り外しできる3個の山型のレンズ部分(焦点距離36o、45o、55o)を見せてくれました。36oは中心を意図的に左右でずらしていて、縦位置使用の際のシフト効果が得られます。仙台から参加のKiさんは、これまでは銀塩の作品でしたが、今回は初めてデジタルピンホールに挑戦。オークションで入手したデジカメLumix GF3を自分で改造し、焦点距離約10o、針穴径約0.1oにして撮影。テストということで風景、人物、物撮りなど様々な被写体約30点をキャビネサイズのプリントで披露。ノイズも散見しましたが、接写したブドウなどはかなり鮮明度もよいと思いました。この短い焦点距離を得るためには、カメラキャップに針穴を開けるのではなく、受光素子の部分にかなり近いところに針穴を開けた手作りパーツをはめるなど工夫の跡が見られます。Eyさんが見せてくれたのは作品ではなく、以前の例会で何度か言及のあった物撮りのための便利な道具の製品化で、この日はプロトタイプを撮影した写真で紹介してくれました。製品名はRound Base Pro。赤のメタリックの台座に30センチ径の黒いターンテーブルが取り付けられたもの。本来はこの上にモノを載せモーターで回して撮影するのですが、逆にカメラを載せて回しながら周囲を撮影することも可能です。KoさんからはHOLGAに関する情報が寄せられました。従来のHOLGAが製造中止になり市場に出ているものがなくなり次第入手できなくなること。来年1月にはデジタルのHOLGAが発売予定。800万画素のミラーレスの価格は1万円程度。デジタルのHOLGAがどんなものか、次回是非拝見したいです。例会後は神楽坂のイタリアンレストランで忘年会を開催し、総勢11名で引き続き楽しい写真談議をしました。
次回は3月に開催します。大勢の皆さまのご参加をお待ちしています。(田所)


2015年 忘年会

皆様お疲れ様でした。