日本針穴写真協会 2016年6月26日(日)例会ご報告


日    時: 2016年6月26日(日)14:30‐16:30
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 12名(会員8名 理事4名)  遠藤優、中島正己、松久秀春、田所美惠子

梅雨明けしたかのような暑い日曜の午後、会員(8名)と理事(4名)の12名がいつもの会場に集いました。囲んだテーブルが小さく感じるほどの久しぶりの賑わいでした。以下、例会の一部をご紹介します。

しばらくぶりに出席したMiさんは、8月の会員展に向けてゾーンプレートに挑戦。一足早く挑戦を始めたEyさんとはご近所ということで、Eyさんの協力のもとスタジオに花瓶と花(アートフラワー)を持ちこみ撮影しました。暗い背景にゾーンプレート独特のハイライトと滲みが浮き出た絵画的なカラー写真になりました。使用カメラはFUJINONで、感度12,000にして屋外で撮ったモノクロのほうは粒状が強調されるものの、人物は完全に静止しています。
Saさんはシャッターを新たに手作りしたカメラを持って四尾連湖(シビレコ)のキャンプ場へ。モーター禁止の湖は静けさを湛え湖面に木々がみずみずしく映りこんでいます(カラー4x5インチ)。キャンプファイヤーをしながらセルフポートレート(カラーブローニー)を撮影した時の話は本人の真剣さや必死さを思い浮かべて、同好の者の共感を大いに得ました。
多重露光の大量のプリントを見せてくれたのはKoさん。1月に入手した可愛い(鮮やかピンク)ホルガの針穴の外側に、上下どちらかが被えるように手作りしたカバーを取り付けました。被写体はミッドタウンや兼六園や等々力渓谷などで、一通り取り終えた後にフィルムをもう一度巻き直し、先ほどとは覆いを逆にして撮るという手の込んだ方法。不思議で幻想的なカラー写真です。コマ送りがずれないようにすることが大切とのこと。
OgさんはデジタルカメラFujifilm X PRO 2に0.2mm径の針穴を取り付けて撮影したモノクロとカラーのプリントを見せてくれました。通常の太陽のフレアの描写とは少し異なり太陽の部分のみが放射状に映っています。人物を逆光で捉えた長く伸びた人影が印象的です
Tmさんは露出計のアプリを探していましたが、例会に初めて参加したNmさんからfotometerというドイツ製のアプリを教えてもらいました。自撮りもできるスマホのカメラ機能のお陰で、入射光も反射光も測れるそうです。従来の露出計は今後売れなくなるかもしれません。
ゾーンプレートの大家Taさんから見せていただいたのは花畑の写真。ゾーンプレート独特の描写とブロック状に植えられた花の色の塊は抽象画の世界のようです。
Akさんも今日初めて参加してくれました。例会を楽しんでいただけたら幸いです。
最後にMaさんからは会員展用のPOPの試作を見せてもらいました。会員展まであと1か月半。会場でどのような作品を拝見できるのか楽しみです。
次回例会は9月に開催します。大勢の皆さまのご参加をお待ちしています。(田所)


皆様お疲れ様でした。