日本針穴写真協会 2016年12月18日(日)例会ご報告
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日 時: |
2014年12月18日(日)15:30‐17:30 |
場 所: |
神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム |
出 席 者: |
9名(会員5名 理事4名:田所美惠子) |
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今年最後の例会は、その後の忘年会との時間調整のために、いつもより1時間遅れてのスタートとなりました。会員5名と理事4名の計9名がいつもの会場に集まりました。その一部をご報告します。
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Kiさんが久しぶりに仙台から参加してくれました。バッグから取りだしたのはMamiyaの6x8。単3電池4個で自動巻き上げできるもので、三脚穴も自作して改造しました。レンズキャップに穴を開けたものを、FUJIFILMの昔の名刺サイズフィルムの空き箱に取り付けています。F値は150。そのカメラで撮ったカラー写真約10点をFUJIFILMの厚手光沢紙(写真仕上げPRO)に伸ばして披露しました。非常に発色の良い花や紅葉、仙台市の地下鉄の無人の車内、逆光で捉えた並木道、トラクターのある風景やうっそうとした木々に囲まれたコケ生した塔など。超広角カメラで捉えた映像は針穴の特徴が良く捉えられています。
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Saさんも広角のカメラで撮影してインクジェットプリントした4枚の写真を披露しました。その内2枚はカラーで、海を高所から眺めた夜明け前の静けさを捉えたものと、雲間からの太陽を逆光で捉えた2人の人物のいる浜辺の風景。2枚のモノクロ写真は、カラーのものと少し時間は違うもののほぼ同時刻の夜明けの風景と、昭和記念公園の撮影会で写した雪景色の中に立つ堂々とした木。Ogさんは前回の例会にも持参したスマホ de チェキのInstax SHARE SP-2を使って、Saさんを会場で針穴撮影したものとスマホ撮影したものを出力して見せてくれました。比較すると針穴のほうは赤みがかっていてぬくもりがより伝わってきます。
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ゾーンプレートの大家であるTaさんからは、日立が研究中のCoded Aperture Imaging(コーデッド・アパーチャー・イメージング=符号化撮像法)の話題が提供されました。これはレンズを使わず針穴を利用して撮影するもので、単一の針穴ではなく多孔の針穴で撮影した後、複数の画像の光を解析して重ね合わせます。重ねることでボケている画像もシャープになり、また、針穴といえば長時間露光ですが、複数の穴で取り込むために速度も300倍と速くなるそうです。もとは天体観測に用いられていた既知の技術で、これまではコスト面で実現が難しかったのですが、軽量であることから、2年後にはようやく1000万画素でスマホへの搭載が可能になるということでした。Taさんの「ピンホールは究極の画像素子」という言葉がとても印象に残りました。
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そのほか、Enさんからは和紙でできたネガを入手したというお話がありました。また、フィルムに付いた汚れを取るにはどうしたら良いだろうかという質問に対しては、Koさんをはじめ複数の出席者から無水エタノールで拭くと良いという答えが出ました。
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Maさんからは、オーストラリアの友人の画廊で来年6月〜8月のどこかで針穴のグループ展をしないかというお誘いがありました。詳細は後日またお知らせいただける予定です。
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次回の例会は3月を予定しています。日時は2月にお知らせします。大勢の皆さまのご参加をお待ちしています。(田所) |
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