日本針穴写真協会 2018年12月9日(日)例会ご報告


日    時: 2018年12月9日(日)15:30‐17:30
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 9名(会員6名 理事3名:遠藤優、中島正己、田所美惠子)  

9月の例会が台風接近の影響で中止となったため半年ぶりの例会開催となりました。今年最後となる例会の後には恒例の忘年会が予定されていたこともあり、いつもより多い、会員6名と理事3名の計9名の参加となりました。(忘年会には更に2名が参加)
これまでずっと二重露光によるカラー作品を披露してくれたKoさんは、今回ゾーンプレートに初挑戦したそうで、黄色に色づいた木などを写した写真を披露。今までのものと比べると全体的にかなり明るい、ふんわりとした印象の画像です。
本格的な工作が得意で毎回新しいカメラを披露してくれるSaさんは今回、ソニーのデジカメに、なめらかな動作で200oまでエクステンションできる蛇腹を取り付け、そこにゾーンプレートを取り付けたカメラと、そのカメラで撮影した写真を披露しました。非常に解像度の良い鮮やかな色でくっきりした画像のイチゴと柿のクローズアップ、絵本のような詩的な味わいの細い葉をつたう虫のシルエットなど。なお、使用したゾーンプレートはTaさん由来のものですが、同様にTaさんからの影響でゾーンプレートの愛好者になったEYさんは、知り合いの町工場を見学した折りに見つけた機械を使えばゾーンプレートを製作できることが分かったそうで、それで製作したゾーンプレートを見せてくれました。今後さらに手軽にゾーンプレートを楽しむことができそうです。
Kiさんと言えば、今年の会員展で発表したデジタルピンホールの水中写真が記憶に新しいですが、今回はクマノミ以外にも、スカシテンジクダイ、キンメモドキ、ヨスジフエダイなど小さい魚が群舞する様を沖縄の海に潜って撮影してきました。1回の潜水時間は40〜50分と言うことですが、安全確保はどのようにしているのか聞くと、「ダイビングコンピュータ」という潜水の状態を計算してくれる軍事用に開発された機械があるということでした。Kiさんはもちろんダイビングライセンスを取得していて、撮影には地元のガイドを雇って安全には最大限留意していますが、同席していたSaさんはプロのムービーカメラマンとして過去に水中撮影をこなしてきただけに、過酷な潜水作業の体験談には皆大きな関心を寄せていました。
8月の会員展の後JPPSに入会したSSさんはこの日が例会初参加でしたが、学生に針穴写真を教えたり、自身の作品を発表したりするなど既にご活躍です。今回披露してくれたのは、中古のハッセルブラッドのマガジンに2.5センチくらいの奥行きの箱を取り付けたコンパクトな造りの針穴写真機と、それを使って多重露光したスクウェアサイズのカラー写真です。このマガジンには枚数確認ができる蓋付きの穴が開いているのが特長です。
メカニックに疎くて毎回話について行くのに必死な私ですが、最近便利だと思ったのがDaisoで見つけたマグネットテープを細工してミニ三脚に缶カメラを取り付けるというもので、実物を出席者に見てもらいました
次回の例会は3月に予定しています。2月上旬に詳細が決まりましたらお知らせします。デジタルピンホールやゾーンプレートの話題ばかりでなく、銀塩の針穴写真も大歓迎です。大勢の皆さまのご参加をお待ちしています。(田所)



忘年会

皆様お疲れ様でした。