日本針穴写真協会 2024年3月3日(日)例会ご報告
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日 時: |
2024年3月3日(日)15:00‐17:00 |
場 所: |
神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム |
出 席 者: |
7名(会員4名 理事3名:遠藤 優、中島正己、田所美惠子) |
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今年最初の例会は、総武線遅延などの影響で開始時間が30分ほど遅れての開催となりましたが、いつもの会場で和やかな針穴談義となりました。 |
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Hoさんは、ILFORD Harman Direct Positive FBをテストした結果を発表しました。この印画紙の特徴は、撮影で直接ポジ像を得られること、ISO 1〜3と低感度ですが、メーカーによれば、針穴写真やフォトグラムに最適ということです。また、ハイコントラストですが、撮影時に前露光をすることで、良好なグラデーションが得られるということもあり、4x5サイズ25枚入りが¥5,500と高価ですが、一度試してみる価値はありそうです。(テクニカルデータ:HARMAN Direct Positive FB technical data sheet (ilford.co.jp)をご参照ください) |
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Ogさんが披露したのは、デジタルピンホールによる、整列したビニールハウスを写した美しいモノクロのインクジェットプリント。さらに、椿の葉むらを被写体にして5000万画素で撮影したモノクロプリントと、同一被写体をピクセルシフトで2億画素にしたプリントとの比較を見せてくれました。後者はもはや針穴写真のボケ味は全く感じないものになっていますが、針穴写真でもシャープさを追求するのには有効です。 |
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Maさんが披露したのは「金属色の再現性」をテーマにデジタルゾーンプレート(ZNONZ)で撮影した@モルフォ蝶(標本)の青色Aコンパスの真鍮色Bミニロボットのステンレス色の静物3点。白く飛んだハイライトの周りにできるゾーンプレート特有のハローが美しく、また、被写体の色に合わせて選んだ背景(@とAは赤い本、Bはモンドリアンの絵の反射光)からは、カラー作品に対する細やかな心配りを感じます。 |
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Taさんからは、位相型300oゾーンプレートと100oレンズを組合せた部品が提示されました。長距離のゾーンプレートは撮影に苦労しますが、この組み合わせにすると、実際には75o相当のゾーンプレートになり、さらに、500oゾーンプレートと100oレンズの組合せにすると83o相当になり扱いやすくなるとのことです。ただ、「レンズの力を利用してもレンズレス写真になるのだろうか?」と、一同判断の難しさを口にしました。 |
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前回の例会報告書にも書きましたが、3Dプリンタで制作したNaさんオリジナルのカメラの販売を要望する声に応えて、近々JPPSのホームページ上で会員向け「通販サイト」を公開するとNaさんから説明があり、リストを見ると、ホルガ改造カメラや35oとブローニーサイズ用の多様なカメラが並び、さらに、それぞれのモデルごとに実写した画像も見られるようになっていて、開発者としての心配りが感じられます。会場にはその後作成したニューモデルの2型も披露されました。@外部に取り付けた遮光板変換用のレバーで6x9⇔6x4.5の即時切り替えが可能
Aフィルムを通すための隙間の狭さを克服した3穴のピンホールブレンダー。間違って開いてしまわないようにするロック付きのシャッターも! |
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次回例会は6月を予定しています。詳細は5月上旬にお知らせします。皆さまのご参加をお待ちしています。(田所) |
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