日本針穴写真協会 2023年12月17日(日)例会ご報告


日    時: 2023年12月17日(日)15:00‐17:30
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 9名(会員3名 理事名:遠藤優、中島正己、田所美惠子)  

今年最後の例会は、開始時間30分前にはすでに理事3名と5名の会員のうちのほとんどが会場に揃い、和やかな雰囲気の中での針穴談義は約3時間にも及びました。
今回は、いつもの例会と少し異なり銀塩写真に関する話題が増えた印象です。例えば、Ogさん、Hoさん、Naさんの3名は、4x5インチのホルダーの取り付け方について三者三様の自作のカメラを見せながらその方法を披露しています。
Ogさんが披露した新作は、レンズボードを4x5ホルダーに直接密着させて取り付ける方法で、ポリプロピレン製のシート(百均で購入)を折り曲げて作った台形型のボード(焦点距離25o〜55oの5種類)と、その上底の針穴の部分に取り付けるマグネットのシャッターから成ります。ホルダー+レンズボードのみという軽量さを追求した構造のため、スマホ用の撮影スタンドでも十分に支えられます。
一方、Naさんが以前ワークショップで作った4x5用カメラの場合は、ボディ側に取り付けたスポンジにホルダーを密着させて取り付ける方法をとっています
Hoさんの場合は、五合升を使ったボディに4x5のホルダーを付けたカメラを披露するとともに、2レンズのロモを3つの針穴に改造して、後からデジタルでパノラマに合成するというカメラを見せてもらいましたが、両脇の針穴の取り付けの向きを中心軸に近づける工夫をしています。
Saさんもまた、ゾーンプレートを使って公園の紅葉した大木を撮影した4x5インチとブローニーサイズのカラーを披露、ゾーンプレート特有の描写で美しい光の滲みを生かしています
ここのところずっと市販の位相型ゾーンプレートを使ってデジタルの静物写真を撮っているEnさんですが、実験的にやってみたというブローニーのポジとモノクロの8x10サイズの印画紙を使ったネガポジの画像には新鮮な驚きがあります。今後は保有している印画紙をもっと活用したいそうです。
Maさんはデジタル針穴写真のバリエーション4枚をプレゼン。1枚目は前景のザクロ、中景の水面と遠景の木立。説明ではハーフミラーの背後に置いたザクロと、ハーフミラーに反射した後方の景色を同時に撮ったもの。2枚目は、さらに時間が経過した実像の背景に浮かぶザクロ。ドラクロワの「エビのある静物」http://www.salvastyle.com/menu_romantic/delacroix.htmlを彷彿とさせます。3枚目はそれをモノクロ画像にしたもの。4枚目はザクロの代わりにスマホのランプで夜景に浮かぶ怪しい光を放つアワビの貝殻を照らし出したもの。まさに針穴写真の最大の特徴である手前から奥までパンフォーカスを体現しています。
前回のプロトタイプのカメラ「645」に続き、Naさんが3Dプリンタで作成した6×9カメラは、両側の巻上げ部分を前方に折り曲げることで得られたコンパクト性が光っています。参加者からは「私も欲しい」「JPPSで販売しよう」などの声が上がりました。発明者のNaさんには特許をとっていただいて、多くの人がブローニーフィルムで針穴写真を手軽に楽しめることを期待しています。
次回例会は来年3月を予定しています。詳細は2月上旬にお知らせします。皆さまのご参加を楽しみにしています。(田所)




忘年会

皆様お疲れ様でした。