日本針穴写真協会 2025年6月29日(日)例会ご報告


日    時: 2025年6月29日(日)15:00‐17:00
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 11名(会員8名 理事3名:遠藤優、中島正己、田所美惠子)  

今回の例会は、その前の時間帯に2027年度以降の協会運営についての会議を開催したために、いつもより時間を30分繰り下げて3時からの開催となりました。会議に参加されたKoYさんも含めて総勢11名が2時間にわたって針穴について語り合いました。
最近引越しをしたNaさんは、新たな環境で発見した花のカラー写真(6x7ブローニー)と、6x12のブローニーカメラに35oフィルムを装填して撮ったパーフォレーション入りのモノクロの地元の風景などを披露、これまでとは異なる新たな境地を表しています。中でも螺旋階段はパーフォレーションの中にきっちり納まりつつ、しかもパーフォレーションをデザインとして取り込み、面白い画像となっています。
Hoさんは、4x5フィルム用のカメラを改造して、チェキワイドが装填できるロモ・グラフロックをとりつけて撮影した後、プリンタで拡大し、さらにノイズ処理ソフトを使ったプリントを披露しました。コストの軽減と撮影後すぐに確認できる手軽さが良いとのこと
ゾーンプレートを使用するMaさんは、船上から1/100秒のシャッタースピードで撮影した伊根の舟屋の写真と、雨傘をさした女性の存在が効果的な、浮世絵のような雪景色の写真を披露。それにしても揺れる舟の上の撮影は大変だったことでしょう。
Saさんは、得意とするマジックアワーの撮影で、自身が撮影する姿を撮影したセルフポートレートや美しい棚田の写真、そのほか、東大植物研究所の写真を披露。中でも舟の墓場と称される湾内に打ち捨てられた横倒しの舟のシルエットは独特の味わいがあります。
Ogさんは、例会ごとに自身のFUJI FILMのデジカメに手を加えてアップデートしていますが、今回はさらに3Dプリンタで自ら製作した交換用レンズを披露しました
Enさんは、自ら製作したゾーンプレートの製品ポスター2種を披露、女性のポートレートは位相型のゾーンプレートを、花束は振幅型のソーンプレートを使用したもので、それぞれの特徴が良く表れた写真になっています。
Miさんは、先ごろ開催された、今年2回目となる東京建築祭に参加、レトロな建物を被写体に選んで撮影。6x18のパノラマ用ブローニーカメラを使った泰明小学校と港区郷土資料館と、6x6のブローニーカメラで撮った早稲田大学の歪みのない建築写真は、針穴の位置を上にずらして撮影していて、非常に端正な出来栄えです。
Ta先生はゾーンプレートを愛用する会員の様々な疑問に対して、懇切丁寧なお話で答えていただいています。また、光学に関する一般的な説明は、さらに突き詰めた解説を求められた場合には通用しなくなってしまうとの言には大変興味深いものがあります。
次回例会は9月に開催する予定です。詳細は8月上旬にお知らせします。皆様のご参加をお待ちしています。(田所)


 

皆様お疲れ様でした。