日本針穴写真協会 2025年9月21日(日)例会ご報告


日    時: 2025年9月21日(日)14:30‐17:00
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 9名(会員6名 理事3名:遠藤優、中島正己、田所美惠子)  

長かった猛暑がようやく一段落したお彼岸の一日、総勢9名が2時間半にわたり針穴について語り合いました。
2010年から続いている年4回の例会は来年度をもって対面での形式を終了し、2027年からは協会が主催する無料のzoomによるオンライン例会へと移行することとなり、今後はより多くの会員に参加してもらえるように、開催時間や頻度などの試行錯誤を重ねていくことを確認しました。
Hoさんは、フルサイズデジカメの中では最小で最軽量と言われるSIGMA fpカメラに針穴を取り付けて銀座の街角とデパート内を1/30秒で手持ち撮影したカラー写真を披露。また、今年12月2日から5日間の会期で両国にあるPictoricoのギャラリーで個展をするとのお知らせがありました。展示するのは針穴写真ではありませんが、1979年にパリで撮ったカラー写真をモノクロ写真にプリントし直したものだそうです。
TacさんはAmazonで購入したというチェキワイド用のカメラを披露、今後改造して使うそうです。
Enさんは、今回はゾーンプレートではなく、以前Saさんが制作してくれたパノラマの針穴カメラで撮影した、花の咲く水元公園の水辺の景色や木々のモノクロの針穴写真を披露しました。来年春にはゾーンプレート仲間でグループ展を計画しているとのことです。
Maさんは、Sony Alphaにゾーンプレートを取り付けてガラスの器の集合体をカラーで撮っていますが、片方は金属的な輝き、もう片方は儚い夢のような描写というように、一見同一の被写体とは見えないほどの異なる表現を得ることに成功しています。
マジックアワーを撮り続けるSaさんは、ゲートウェイブリッジの被写体に沈む夕陽を組み込んでいますが、1か月後なら夕陽と一緒に富士山も撮れると教えてもらったそうです。
Ogさんは今回もFUJI FILMのデジカメをアップデートして、さらにワイドな画角(焦点距離16.7o)で撮影した樹の根の写真と、これまでのモノクロの建築写真を披露しました。
Naさんは2台の新作カメラを披露。一つはネットで見つけたロック付きの金属製ランチボックスで作った針穴径0.25oの4x5用カメラ。フィルムの装填位置を焦点距離30-40-50-60mmのところにそれぞれ設けてあり、さらにフィルムの両サイドにアタッチメントを取り付ければフィルムを湾曲させてセットできる仕組み。もう1台も同様に針穴径0.25o、4種の焦点距離ですが、さらに一番奥の部分に交換用の新しいフィルムと撮影済みのフィルムをストックするコンパートメントを設けて、ダークバッグの中でフィルム交換することを想定した構造ですが、こちらは3Dプリンタで制作しました。
次回例会は12月に開催する予定です。例会後は会場近辺での忘年会も予定しています。詳細は11月上旬にお知らせします。皆様のご参加をお待ちしています。(田所)


 

皆様お疲れ様でした。