日本針穴写真協会 2024年12月8日(日)例会ご報告


日    時: 2024年12月8日(日)15:00‐17:30
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 9名(会員6名 理事名:遠藤優、中島正己、田所美惠子)  

今年最後の例会は6時からの忘年会に合わせるため、いつもより時間を30分繰り下げて開催し、ゆるやかな雰囲気の中で総勢9名が2時間半にわたって針穴談義をしました。
Ogさんは、愛用のFUJI FILMのデジカメに、マミヤのレンズフードの蛇腹を取り付けて、ティルトができるアオリ付ピンホールカメラを披露しました。試写はこれからとのことで、次回以降に披露してくれるのを待ちたいと思います。
Enさんは、前々回と前回の例会で提案した20o〜180oまでの9種のゾーンプレートの試作品を見せてくれましたが、内訳は振幅型7種と位相型2種で近々ZNONZ社「手作り撮影機材用素子」として販売されるとのことです。
Maさんは、井の頭公園でギターとハーモニカを演奏するミュージシャンを、あらかじめ撮影許可をもらって斜め前から撮影したカラー写真(+モノクロに変換)と真正面から捉えたモノクロ写真を披露しました。ゾーンプレート45oを使い、ISO600で手持ち撮影可能な1/60〜1/80秒で撮影したそうですが、楽器の金属部分に反射する光とゾーンプレートの独特の描写がマッチし、被写体を真正面から捉えた構図は楽器の静物写真のような印象です。
Naさんは、今回は3Dプリンタで制作したカメラではなく、針穴写真でしか実現できないとされている特徴を最新のデジカメ技術(コンピュテーショナルフォトグラフィ)を使って撮影すると、どこまで再現できるのか?ということを実証しようとする試みに言及。そのために新たに購入したのはOMソリューションズ(オリンパス)のOMSYSTEMのカメラで、手作りピンホールカメラ(6x8、画角120度)を並置して撮影することで比較してみるとのこと。果たしてデジカメ技術は針穴写真の特徴を完璧に再現できるのか?その結果には大きな注目が集まりそうです。なお、コンピュテーショナルフォトグラフィについては別紙の解説をご参照ください。
また、ピンホール仕様に改造したチェキのカメラで撮った写真を飾れるようにと、3Dプリンタで制作したブラックとホワイトの手作りスタンドを披露しました。品薄状態となっているチェキのフィルムですが、例会会場で1枚、忘年会会場でも1枚撮影しました。撮影からプリントまでの一連の流れを見ていると、チェキの世界的な人気の理由が分かるような気がします。
その後の時間は、カメラにとどまらず、参加者それぞれがこれまで体験してきた、デジタル機器の進化の様子を感慨深く話す場面も見られました
次回例会は来年3月上旬に開催する予定です。詳細は2月上旬にお知らせします。ぜひご参加ください。(田所)




忘年会

皆様お疲れ様でした。